歴史情緒あふれる野外博物館、北海道開拓の村をご紹介いたします。
明治初期より、日本政府は北海道の本格的な開拓に着手しました。そして、明治から昭和初期にかけて、東北を中心とした日本全国から北海道へ移民が押し寄せ、開拓が進展していきました。
このような時代背景の下、北海道各地に建設された建物を54.2ヘクタールの敷地に移築復元・再現した野外博物館が北海道開拓の村です。
開拓時代の建物に加え、当時の生活や文化を体感的に理解できるよう室内の家具類までも再現し、後世に永く伝えることを目的に1983年4月に開村されました。
ここでは、北海道開拓の村の街並みや木造建築、当時のままの室内により、まるでタイムスリップしたかのようなレトロな趣のある雰囲気に浸ることができます。
歴史を学ぶことに加え、普段ではなかなか撮ることができない写真を撮ることができるため、絶好のポートレートスポットでもあります。
村内は広いため、エリアマップを見ながら回ることをおすすめします。
最も建物が密集していて、開拓の村のメインともいえるところが市街地群です。官庁街、商店街、住宅街、職人街などから構成され、中央の通りには馬車鉄道が走っています。
旧北海中学校は、当時の中学校を再現しています。木造の建物に、下駄箱、廊下、教室まで再現されていて、イチオシの撮影スポットでもあります。無垢材の机や椅子、レトロな黒板や窓枠などの細部までも情緒あふれています。
旧札幌警察署南一条巡査派出所はレンガ造りの建物で、外観がなかなかかわいいのです。
旧島歌郵便局には、昔ながらの赤い郵便ポストが設置されています。懐かしいですね。
旧三□河本そば屋の暖簾も、映えるポートレートスポットの一つでしょう。
旧竹岡商店では、昔のままの室内を体験することができます。室内は立ち入り禁止の所も多いですが、ここは囲炉裏や箪笥などと一緒に撮影できる貴重な撮影場所でもあります。
旧広瀬写真館では、照明器具がない時代に太陽光を最大限活用したスタジオを見ることができます。
旧浦河公会会堂は教会です。木造の室内、趣のあるインテリアで、光が差し込む様は画になります。
他にも漁村群では、ニシン漁で栄えた日本海沿岸の魚ろう施設や船、漁具を見学することができます。
旧青山家漁家住宅は、家具類と一緒に人物が写ることは難しいですが、広い室内と生活雑貨から当時の生活を感じられる見ごたえのある家です。
農村群は市街地群から少々離れたところにありますが、馬車鉄道や馬そりに乗ることで楽しみながら楽に移動することもでき、屯田兵屋、開拓小屋といった北海道独特な建造物を見学することができます。
山村群では、森林鉄道機関庫や旧札幌農学校寄宿舎、旧札幌師範学校武道場などを見学することができます。
馬車鉄道の乗車は、4月~11月限定。
馬そりは12月~3月の土日祝日、さっぽろ雪祭り期間限定で、大人(15才以上)250円、小人(3~14才)100円です。
(model : カラオケバトル、北海道の純朴娘でお馴染みの 生田瑚桃 さん)
【住所】
札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
【営業時間】
5月~9月 9時~17時
10月~4月 9時~16時30分
※最終入村は閉村の30分前まで
【定休日】
5月~9月 無休
10月~4月 月曜(祝日の場合は翌火曜)、年末年始
【料金】
大人800円(10名以上700円)、高校・大学生600円(10名以上500円)
※中学生以下、65歳以上は無料
駐車場無料
※変更する可能性があるため、公式サイトをご確認ください。
【公式サイト】
野外博物館 北海道開拓の村
https://www.kaitaku.or.jp/
【電話】
011-898-2692
【アクセス】
地下鉄東西線・JR線「新さっぽろ(札幌)」 から、JR北海道バス「開拓の村」行きで終点下車