桜というと、満開に咲き誇る桜並木を思い浮かべる人も多いと思います。小さな桜の花ですが、桜並木でいっせいに艶やかに咲き誇り、はらりと舞い散る儚さは、日本の春の風物詩といえます。
そしてもう一つ忘れてはならないのが、力強く可憐に咲き誇る一本桜です。全国に存在する一本桜ですが、北海道にも存在するのです。
富良野にある「上御料(かみごりょう)の一本桜」。
道道985号線沿いの私有地の農地にぽつんと一本、エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)が咲いています。雪が残る富良野西岳を背景に、素朴ながら確かな存在感を示す一本桜です。
雪山、牧草地、そして一本桜。特段気にしていなければ、そのままやり過ごしてしまうような景色ですが、こういった季節の素朴な美しさもいいものです。
桜のあるところは農地であるため、立入禁止だそうです。道路からの撮影になります。
この辺り一帯の山中でも、4月下旬から5月中旬(年によります)にかけて野生種のエゾヤマザクラをみることができます。雪が溶け、新緑が芽吹く前の殺風景になりがちな季節ではありますが、桜を愉しむことができますね。
【見学時期】
例年4月下旬から5月中旬(桜の満開時期は、年により異なります)
【住所】
北海道富良野市上御料
【注意事項】
農地には立ち入りしないようにしましょう。