浜辺に打ち上げられた氷塊。
朝日に照らされ輝く様は、まるで宝石のよう。
この宝石のような氷塊は、見た目のとおり「ジュエリーアイス」と名付けられています。
例年1月中旬~2月下旬に、豊頃町(とよころちょう)に流れる十勝川を覆う氷が下流に流れ、河口付近の大津海岸に打ち上げられジュエリーアイスとなります。
海の氷塊というとオホーツク海の流氷を思い浮かべる方が多いと思いますが、流氷は白色、一方でジュエリーアイスは気泡が少なく透明なのが特徴です。また氷塊が十勝川を下り、海の波に砕かれより丸みを帯び、それらの自然現象が積み重なって美しい造形と輝きを作り上げています。
ジュエリーアイスは、2016年頃からマスコミに取り上げられるようになり、観光地として知られるようになりました。
その後、豊頃町の観光資源としてパンフレットへの掲載や、2018年シーズンからは休憩所・トイレなども整備され、冬の極寒地帯にも関わらず多くの観光客で賑わっています。
見学の人気の時間帯は朝日が昇る早朝です。帯広に前泊し、夜明け前に出発、朝日とともにジュエリーアイスを見学するのが一般的なコースとなっています。
ジュエリーアイスは写真家やアマチュアカメラマンなどにも大変人気で、とても素敵な写真を撮られています。
1.映えるジュエリーアイスを撮影する4カ条
(1)ジュエリーアイスが浜辺に上がっているか確認しましょう。
このサイトで日々のジュエリーアイスの状況を確認することができます。確認してから訪問することをおすすめします。
豊頃町の新絶景 ジュエリーアイス通信
http://www.toyokoro.jp/jewelryice/
(2)ジュエリーアイスを移動して形づくろう
ジュエリーアイスが少ないときは、撮影に適したものが見つからないことがあります。その時は、手頃なものを集めて組み合わせて撮影することをおすすめします。
(3)ジュエリーアイスを輝かせよう
ジュエリーアイスが砂で汚れていたり、表面が滑らかではない場合は、お湯をかけるというテクニックがあります。保温ボトルなどでお湯を持参するのも良いでしょう。
(4)長時間露光撮影でより幻想的な写真を撮ろう
写真上級者向けですが、ジュエリーアイスを最も素敵に撮影するには、波の動きを写す長時間露光での撮影が望まれます。この場合、三脚と長靴は必須です。また、小さめのジュエリーアイスでは波にさらわれてしまうため、大き目のジュエリーアイスを波打ち際へ置く必要があります。
2.注意事項
(1)防寒対策
気温は-20℃を下回ることもあるため、防寒対策は万全にした方が良いです。パンツの下はヒートテック、手袋も必須です。波打ち際までいくと海水に濡れてしまうことがあるため、長靴や氷上でも滑りにくいゴム底のブーツなどがベターです。
(2)時間に余裕を持ちましょう
駐車場からジュエリーアイスがある場所まで、徒歩で歩くことになります。駐車場から海岸までは5分程ですが、ジュエリーアイスが少ないときは、スポット探しで歩き回ることになります。昇る太陽は待ってくれませんので、20~30分ほど余裕を持って現地に到着しましょう。
(3)低温時のバッテリー消費は速い
低温の場所では、カメラのバッテリーの減りが速くなります。ジュエリーアイス撮影後に他の観光地も訪問すると思うので、特にミラーレスカメラでは小まめに電源を切るか、予備電池を持参することをおすすめします。
(4)騒音をたてないようにしよう
駐車場近くは民家であり、一般の方々が住んでいます。特に早朝などはエンジンは停止し、会話や物音などは控えて静かにしましょう。
(5)ゴミは持ち帰りましょう
当たり前のことですが、海や駐車場でごみを捨てるようなことはせず、持ち帰りましょう。
【見学時期】
1月中旬~2月下旬
【住所】
ジュエリーアイス駐車場(無料)
北海道中川郡豊頃町大津幸町29
駐車場地図
https://www.toyokoro-kankoh.com/
【アクセス】
帯広から車で約40分
【公式サイト】
■ジュエリーアイス 豊頃町 豊頃町観光協会
http://www.toyokoro-kankoh.com/
電話 015-578-7202
■豊頃町の新絶景 ジュエリーアイス 豊頃町商工観光課
http://www.toyokoro.jp/jewelryice/
電話 015-578-7202