札幌の地下鉄大通駅から3つ目に円山公園駅があります。自然あふれる公園で、散歩をして癒され、リフレッシュできること間違いなしです。
季節ごとに彩を添える木々の花や花壇の花。そして、円山原始林と近接していることから、様々な野生の小動物たちを気軽に見ることもできます。北海道に来たのだから、野生動物をぜひとも見たいという人にもおすすめです。
遊具などがある公園エリア、隣接する北海道神宮、そして円山の麓では、エゾリスを見つけることができます( 円山公園 園内図 )。
エゾリスは猫を一回りほど小さくした大きさで、爪は鋭く、木の幹で頭を下にして貼りつくこともできます。春から夏にかけて、木々を活発に飛び回るエゾリスを見ると、野生動物の運動神経の凄さを感じます。秋から春にかけて冬毛になり、耳の毛が長くなった姿がまた可愛いのです。
円山の麓の小道では、シマリスを見つけることができます。その姿は、ペットショップから抜け出してきたように愛らしく、エサを探して活発に走り回っています。物音を立てず走り回っているので、案外近くにいても気付かなかったりします。
また、倒木などからひょっこりとヤチネズミが顔を出していることもあります。ヤチネズミは臆病者で、人の足音などがするとすぐに穴の中に隠れてしまいます。見ることができたときは、とてもラッキーです。
これらのエゾリス、エゾシマリス、ヤチネズミなどの野生動物は、頻繁に見かけることができるスポットはありますが、必ず出会えるという分けではありません。また、野生動物への餌やりは禁止されていますし、驚かせる行為も控えましょう。
遊具などがある公園のエリアでは、上の池、下の池という二つの池があり、5月下旬頃からオシドリ親子の成長を見守ることができます。
オシドリは9~12個ほどの卵を産卵し、28~30日間ほど抱卵の後、孵化します。孵化後、1日で巣立ち、母親と行動をともにして餌を探します。この時に、猫やカラスに襲われてしまったり、母親からはぐれてしまうことがあり、日に日に数が少なくなってしまいます。子育てに慣れた母鳥は、頻繁に鳴いて雛がはぐれないように誘導していますが、慣れていない母鳥は鳴くことも少なく、雛が離れて迷子になってしまうことも多いです。雛は地表の虫やミミズなどをエサにして成長している姿を見ると、自然の尊さを感じます。母親や雛たちは40~50日行動を共にした後、親離れしていきます。
子育て時期は、母鳥も神経質になっていることが多いため、進行方向を塞いだり、驚かせる行為は控えましょう。
円山公園に隣接する、標高225mの円山も気軽に登山できるおすすめコースです。円山の登山ルートには多数のお地蔵さんを見ることができる「八十八ヵ所コース」と「動物園ウラコース」の2つがありますが、どちらのコースでも、鳥のさえずりや風が木々の葉を揺らす音、夏には蝉の声などを聴くことができて癒されます。
円山頂上からは札幌を一望できる休憩所があり、爽やかな風にあたりながらの休憩は格別です。
【住所】
札幌市中央区宮ヶ丘他 円山公園
【アクセス】
- 地下鉄東西線 『円山公園駅』下車 3番出口 徒歩 5分
- JRバス(地下鉄東西線『円山公園駅』から) 『動物園前』『総合グラウンド前』『円山西町2丁目』 下車
- JRバス(地下鉄東西線『西28丁目駅』から) 『神宮前』『宮の森1条10丁目』 下車
【公式サイト】
丸山公園